結婚する理由、しない理由
そこで、未婚化、晩婚化が進む原因を若年の意識の面からみてみよう。
まず、結婚する理由、しない理由はそれぞれどのようになっているのだろうか。結婚をした直接の理由(3つまで複数回答)を聞くと、最も多かったのは「一緒に生活したいと思ったから」(54.1%)であり、愛する相手と生活をともにすることが最大の動機となっている(
付表3―2−2)
(注1)。しかし、「人は結婚した方がよいとは思わない」と考える人は年齢が若いほど、また、男性より女性の方が高くなっており、若年、特に女性の結婚意欲の低下が浮き彫りとなってきている(
付表3−2−3)。
そこで、若年未婚者に対して、現在未婚でいる理由(3つまで複数回答)を聞いてみると、「結婚したい相手にめぐり会わないから」と回答した人の割合が41.5%と最も高く、次いで「金銭的に余裕がないから」と回答した人の割合が30.2%となっている(第3−2−3図)。前者は若年の中でも年齢が上がるにつれて上昇し、後者は低下する。また、特に「金銭的に余裕がないから」と回答した人のうち、男性で雇用形態がパート・アルバイトの人では未婚の最大の理由となっている(第3−2−4図)。結婚後の家計を支えるのは男性であることが多いため、女性もまた結婚相手の条件に「収入の安定」を望んでおり(男性5.6%に対し、女性は46.5%)、パート・アルバイトの男性との結婚をためらう傾向があるものと考えられる(
付表3−2−4)。このように、正社員に比べ収入が低く安定していないパート・アルバイトは、経済的理由から結婚しない、あるいは、できない人の割合が高くなっている。今後、デフレの下で経済の低迷が長引き、パート・アルバイトが増えれば、さらに未婚化、晩婚化が進む要因となると考えられる。