結婚するとやすらぎを感じる一方、自由に使えるお金が減ってしまう
次に、若年が結婚に対してどのように感じているのかをみてみよう。
結婚の利点については(2つまで複数回答)、「精神的なやすらぎ」と回答した人の割合が67.9%に上っており、他の選択肢に比べて、抜群に重要度が高くなっている(第3−2−5図)。男女別にみると、男性65.7%、女性69.6%の人が回答しており、女性の方が結婚によって「精神的なやすらぎ」の場が得られることを重要視しているようである。また、男性では「一人前と認められる」や「身の回りの世話など生活上便利になる」が女性より高く、女性では「経済的に余裕がもてる」が男性より高い。男性が外で働いて収入を得、女性が家事と育児に専念するという伝統的な結婚観を反映しているものと考えられるが、これらの回答は、「精神的なやすらぎ」に比べればはるかに低い。また、前回調査と比較すると、「精神的なやすらぎ」が74.2%から67.9%と6.3%ポイント低下する一方、「特に利点がない」は2.7%から8.9%と6.2%ポイント上昇しており、結婚に利点を感じない人も増加している。
第3−2−5図 結婚には「精神的なやすらぎ」を感じる
一方、結婚に不利益を感じる人もおり、「自由に使えるお金が減ってしまう」(47.3%)、「やりたいことが制約される」(40.5%)と感じる人が多い(第3−2−6図)。男女別にみると、男性は「自由に使えるお金が減ってしまう」(57.2%)が最も高く、女性は「やりたいことが制約される」(39.2%)、「自由に使えるお金が減ってしまう」(39.0%)がほぼ同じ割合で最も高い。また、男女の違いが大きい項目についてみると、特に、男性では「自由に使えるお金が減ってしまう」が女性より高く、女性では「家事、育児負担の増加」、「仕事がしにくくなる」が男性より高いのが特徴となっている。また、前回調査と比較すると(2つまで複数回答)、「自由に使えるお金が減ってしまう」と回答した人の割合が大幅に上昇している(97年の30.6%から2001年は47.3%)。
第3−2−6図 結婚すると「自由に使えるお金が減ってしまう」
このように、男性は「身の回りの世話など生活上便利になる」という利点を感じる一方で、女性は「家事、育児負担の増加」、「仕事がしにくくなる」という不利益を強く感じるようになっている。また、女性は「経済的に余裕がもてる」という利点を感じる一方で、男性は「自由に使えるお金が減ってしまう」という不利益を強く感じるようになっている。結婚して、「男は仕事、女は家庭」という伝統的な考え方には、男女ともそれほどメリットを感じなくなる一方、むしろデメリットを強く感じるようになってきており、未婚化、晩婚化が進む要因となっている。